お知らせ 【DXハイスクール】 情報教育講演会(金沢工業大学 山本知仁教授) 2025.12.17 金沢工業大学の山本知仁教授による「高校での学びを加速する生成AIの活用法とデータサイエンスの活用法」と題した情報教育講演会が12月17日に開催されました。ヒューマン・コンピューター・インタラクション(HCI)を専門とする山本教授は、生成AIの驚異的な性能(東京大学の入試問題を短時間でほぼ正解に導くなど)を紹介し、生徒はタブレットで生成AI(Gemini)を操作し、学習を劇的に加速させるAIの活用法を体験しました。 AIは資格試験の類題作成や英会話・面接練習など、高校生の効率的な学びを支援すると共に、望む結果を得るための「プロンプトエンジニアリング」(効果的な質問の工夫)が重要になると解説されました。また、AIが苦手とする「答えがない問題」に取り組む探求学習の重要性や、商業分野、強豪校であるスポーツ分野におけるデータサイエンス(得点効率分析など)の活用についても触れられました。一方で、**個人情報漏洩やハルシネーション(嘘)**に注意し、AIに依存しない主体的利用が求められると強調されました。 講演後、生徒を代表して佐藤うららさんが謝辞を述べました。 「私は山本先生のこの度のお話を聞いて、人間がAIに勝つということは年々難しくなっていくと思い、AIと競争してしまうと、どんどん人間は苦しくなってしまうと考えました。そのため、勝ち負けではなくAIと並走していって、より良い関係を築くべきであると思いました。そして、今回の講演会を受け、私はAIの普及に伴い、これから人間が失っていく力は、画面越しなどではない、人同士が同じ空間の中にいる中での対面のコミュニケーション能力であると思いました。この対面のコミュニケーションは、現在のAIにはどうしてもできず、人間にしかできないことであると思ったので、時にはAIから距離を置き、AIが原因で自分にデメリットがないようにAIと関わっていきたいと思いました。AIにしかなくて人にはないものと、人にはあってAIにはないものがあると思います。これからAIがすぐ隣にいる今の時代に、人間にしかできないことを考えていこうと思いました。この度は本当にありがとうございました。」