お知らせ 【情報モラル講演会】「スマホは敵か味方か」 札幌国際大学 安井政樹准教授 2025.11.26 令和7年度情報モラル講演会は、札幌国際大学 基盤教育部 準教授の安井 政樹先生(文科省DX戦略アドバイザー)を講師に迎え、「スマホは敵か味方か」をテーマに開催されました。講演ではスマホで自分の人生を損しないよう、自己コントロールを通じてスマホを味方にする付き合い方について、生徒同士がグループで語り合いながら、考えました。 高校生は、先生の注意による「他律」ではなく、大学や社会で求められる自立(自己責任)へと移行する必要があります。成績の良し悪しは、単なるスマホの使用時間ではなく、自分を律することができる力の有無によって分かれます。特にSNSの利用は将来に直結します。企業の採用活動において、就職希望者のSNS裏アカウント(裏垢)が7~8割特定可能とされており、履歴書では伺い知れない本音や人間性(不平不満、誹謗中傷、人を見下す発言など)が厳しく調査されています。無許可の集合写真の投稿も「意識が低い」と判断され、就職活動に悪影響を及ぼす可能性があります。高校生がSNSを始めることは、すでに就職活動が始まっていることを意味し、安易な投稿は**「リアルな履歴書」**として扱われ、スマホが人生の敵となり得るのです。 安井先生は、貴重な人生の時間を浪費せず、TikTokやInstagramを見る際も、WordやExcelの裏技など自己成長につながる情報の検索に使うべきだと助言しました。また、いつどうなるか分からないからこそ、今を大事に生き、「後で消せばどうにかなる」と考えず、余計なものはアップしないよう呼びかけました。 生徒会長の佐藤うららさんは、安井先生の講演を聞き、私たちはスマホで一喜一憂し、人生を損していることが多いと感じ、スマホに対して恐怖を感じたことを述べました。スマホ利用による幸せと不幸を比較した際、スマホが原因で命を落とすことがあっても新しい命が生まれることはないため、不幸に傾くと実感しました。この講演を機に、スマホとの向き合い方を身近な課題として捉え、考え直すきっかけになったと、安井先生への感謝を伝えました。